活躍できる転職。その第一歩は自分の過去を振り返ることです。なぜ転職 をするのか。その点をよく考えることが大切。会社に問題があった、というケースが多いかもしれない。では自分には、全く問題がないのだろうか? 冷静に分析してみると、今後に活かせる発見があります。
「上司との人間関係のトラブル」を理由に転職を決めたケースを考えてみよう。どんなに提案をしても受け入れてもらえない。ストレスが溜まり、「もうあの人とは仕事をしたくない」と、勢いで転職を決意したとする。
ただトラブルの原因を振り返ってみると、自分にも改善できる点があると気づくことは多い。よくあるのが「提案をする前に上司との人間関係を築くべきだった」という気づきです。
上司だって一人の人間。自分の言葉に耳を傾けず、現状への不満ばかりを挙げられれば、腹が立つのは当然です。関係ができる前に言いたいこと ばかり伝えられても、聞き入れてくれるはずがない。当たり前のようだが、 自身が当事者になると意外と気づきづらく、同じ過ちを繰り返す人も少なくない。
こうした気づきを得られれば、次の会社でその反省を活かすことができます。上司との良好な人間関係をつくるために、関係構築を丁寧に行なえばいい。そうすれば提案も通りやすくなるはず。結果、同じトラブルに見舞われることを回避できるし、自身の成長にもつながります。
人間は完璧ではない。必ず「弱み」はあります。転職をする際には、強みだけではなく、弱みも棚卸しをしよう。できれば、転職先にも伝えておいた方がいい。共有し、入社後も今後の課題として協力してもらいましょう。「そんなことをしたら、不採用になるのではないか?」という心配はいらないです。採用する立場からすると、率直に話してくれた方が、好感を持てます。
自分の事を正直に伝えないと、過大期待されてしまいます。会社や上司からの期待が失望に変わる。信頼されなくなり、居づらくなる。こうやって転職は失敗します。失敗を隠すことよりも、反省を活かして「次はどうすれば活躍 できるのか」を考えることが大切ではないかと思います。
▼まとめ
転職の前に、自分にはどんな問題があったかを分析してみよう。自分の弱さを認めることが、次の職場での活躍につながります。