転職先を探す際は、転職サイトや人材紹介サービスを活用する人が多いと思います。ここでは「上手く使う」ための注意点をお伝えします。
転職サイトや人材紹介は、求職者は基本的に無料で利用できます。それは、求人企業が費用を負担しているからです。このビジネス構造を理解しておくことが大切です。サービスの運営側にとっては、あくまで求人企業が 直接のクライアント。企業側に都合の良い形でサービス運営を行なう可能性 があるためです。
■転職サイトで注意するべき点
転職サイトは多くの求人広告を比較できる点は魅力ですが、 メリットは打ち出すが、デメリットは隠しがちになります。
「応募数を集める」ことが目的化している企業はまだ少なくはありません。後悔しない転職のためには、職場の良い面だけでなく、マイナス面もきちんと知っておいたほうが良いです。「仕事の面白さや、やりがい」だけでなく「仕事 の厳しさや辛さ」についても、情報を集めることが大切です。
■人材紹介会社とのつきあい方
人材紹介サービスについて知っておくべきなのは、そのビジネスの特徴です。人材紹介は「成功報酬型」。介した人材の入社が決まると求人企業 から成果報酬を受け取ることができます。
入社が決まらなければ収益にならず決定年収が高い方が利益は多くなります。本人の希望や適性と合わなくても、とりあえず入社させる。少しでも 年収の高い会社に転職させる。このような考えになりがちです。
年収が増えるのは求職者にとっても喜ばしいことですが、実は問題が潜んでいます。それは「即戦力」と過大期待されてしまうことです。実力以上の年収で転職を 決めてしまい、入社後にうまくいかなくなるケースは多くあります。人材紹介会社の都合に振り回されず、上手に付き合うことが大切です。
「ライバル企業への転職」は、おすすめしない
ここまで企業選び・企業探しのポイントについてお伝えしてきましたが、「前職に迷惑をかける転職先」を選ぶことは基本、おすすめしません。
ライバル企業への転職は、短期的には喜ばれます。競争相手(あなたの前職) の内部情報が手に入り、うまくすれば顧客を連れてきてもらえる可能性もあるからです。
ですが、「この人はいずれ当社も辞めて、また同業に行くのではないか?当社も裏切られるのではないか?」という疑念を持たれてしまいます。重要ポストへの登用を敬遠されるケースもあります。それだけ「信頼・信用」というのは大事な要素です。
20代の方々には、やはり「どこでも通用する力」を身につけ、同業に限らない幅広い選択肢を持てるようになることがおすすめです。