就活を進めるにあたって、どの業界にしようか迷っている人も多いのではないでしょうか?
よく、「好きなこと」を「仕事」にしろ、と言う人がいます。旅行が好きだから、旅行代理店に就職する。本やマンガ、映像が好きだから、出版社・マスコミに就職する。音楽が好きだから、音楽配信会社に就職する、といったことです。
しかし、旅行代理店に入ったら、「好きな仕事」が出来るのでしょうか?旅行代理店に入社したい人の多くは、旅行の企画を仕事にしたいと考えています。しかし、企画の仕事を担当しているのは、ごく一部の部署の人たちで、ほとんどの社員は、窓口での個人営業に従事することになります。
好きなことをやっている業界だからと言って好きな仕事ができるわけではありません。
日本企業の場合、入社してからどのような仕事に就くかは自分で決められないことが多いです。希望は考慮されますが、会社の状況や本人の適性によって最終的には決められます。仮に最初に希望の職種につけたとしても、数年で他の職種に変わる可能性もあります。
最近では、職種別採用も行われていますが、あくまでも最初の配属、という意味です。変化の激しい今の時代、その職種自体がなくなることもあり得ます。「この仕事しかない」と決めつけてしまうと、仕事が変わるたびに転職しなければいけなくなります。