変化の激しい今の時代、その職種自体が なくなることもあり得ます。「この仕事しかない」と決めつけてしまうと、仕事 が変わるたびに転職しなければいけなくなります。社会が激変する中で生き抜き、活躍し続けるためには どうすればよいのでしょうか?
これからの長い仕事人生で活躍を続けるためには、「どこでも通用する力」を早期 に身につけるべきです。これからの時代は、キャリアの初期に力をつけられるかどうかが死活問題になります。
ポイントは 2 つあります。一つは仕事に関する「価値観」をアップデート すること。これが全ての土台となります。もう一つが、「どこでも通用する力」 とはどんなものかを知り、日々の仕事を通じて意識的に高めていくことです。
仕事価値観とは、「仕事において、何を大切と考えるか?」「どのような 働き方をよしとするか?」という、仕事に関する基本的なスタンスのこと です。この違いによって、発揮できるパフォーマンスや成長スピード は大きく変わります。
周囲からの評価も「価値観」で変わる
どのような仕事価値観を持てば、活躍を続けることができるのか? その答えになるのが、『Inner Calling(インナーコーリング)』と『Work Hard(ワークハード)』の価値観、『I&W 仕事価値観』です。
『Inner Calling(インナーコーリング)』とは、仕事の中で意識的に「利他 的な行動」をとることをよしとする仕事価値観です。
誰かのために働くことで、結果的に多くの人から感謝と敬意と称賛を受け、多くの報酬を受け取れるようになる。そうやって「自身の幸福感 を高める」ことを目指します。簡単にいえば「誰かのために働くことで、 自分の仕事人生を充実させよう」というスタンスです。
『Work Hard(ワークハード)』は「懸命に仕事をする」という意味。 成果を出すために、知恵を絞りながら一生懸命に仕事に打ち込むこと をよしとする仕事価値観です。
この 2 つをセットにしたものが『I&W 仕事価値観』。「自分のためだけ でなく、誰かのため、社会のためを考えて懸命に働くことで、結果と して自身の幸福感を高める」ことを意味します
「仕事人生の長期化」。医療の進歩による長寿化や、 少子高齢化に伴う働き手の不足。現役のビジネスパーソンとして働く 「仕事人生の長さ」は、今後もさらに長期化していくことが予想されます。 75 ~ 80 歳くらいまで働くことが一般的になることも十分にある時代。 企業の寿命より、個人の仕事人生のほうが長くなります。
どんなスキルを身につければ良い のか。参考になるのがハーバード大学のロバート・カッツ教授が提唱した 「カッツモデル」です。発表から 60 年以上と古いですが、ポイントを 押さえた分かりやすいスキルモデルです。
カッツモデルでは、ビジネスで成果を出すために必要なスキルを「コン セプチュアルスキル」「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」の3つ に大別しています。
・コンセプチュアルスキル
自分の仕事や組織の現状を分析し、物事の本質を捉え、課題を解決する能力
・ヒューマンスキル
他者との良好な関係や刺激的な関係を構築・維持する能力
・テクニカルスキル
特定の職務を遂行するために必要な業務知識や技能
現在、当たり前に存在して いる仕事が、近い将来「人がやる仕事」ではなくなっている可能性がある 時代。テクニカルスキルの習得だけでは、将来への備えとして不十分と いえます。
テクニカルスキルの習得と同時に、ヒューマンスキル・コンセプチュアル スキルも含めた「どこでも通用する力」を磨くことが欠かせません。その力 を当社では『CSA』と呼んでいます。
CareerSelectAbility (キャリア セレクタビリティ)®』の略称です。「Career(キャリア)」「Select(選ぶ)」 「Ability(能力)」を掛け合わせた造語で、『キャリア自己選択力 ®』と 訳しました。