志望する会社に良い評価をしてもらうためにはどうすればよいのでしょうか。それは、就活生にとっては最も大事なことです。その方法をお伝えします。
結論から言うと、その方法とは「志望企業をより良くするための提案を行なうこと」です。
志望企業の商品・サービスがもっと顧客の役に立つにはどうすればよいのか、 売上を向上させるにはどうすればよいのか。自分はその企業で、どう役立てるのか。 自分なりにまとめて、面接官にプレゼンするという方法です。
企業が採用したいのは、 自分のことしか考えていない人ではなく、企業に貢献してくれる人です。このプレ ゼンでどれだけ相手のことを考えているのかが伝わります。
では具体的にはどうすれば良いのでしょうか。それは、志望企業のことを徹底的に調べることです。
求人広告、会社説明会、企業 HP、会社の評判が書いてあるクチコミサイト、 ネット検索、業界誌・業界本、TVCMの内容、あるいは身の回りの人たち(友人 や先輩、親など)の声など、ありとあらゆる情報を集める努力をしましょう。
基本的な情報が集まったら、更に突っ込んで研究をしていきます。
例えば、志 望企業が一般消費者向けの商品・サービスを扱っている場合、実際に店舗を 訪れたり、商品を試すことは絶対に必要です。その上で、消費者の立場になっ て「もっとこうすればいいのでは?」というアイデアを考えるのです。
その商品・ サービスを利用したことがある人にインタビューしてみることもおススメです。 使い勝手や要望などを聞いてみる、自分の主観だけでなく、様々な角度から の情報収集が提案の精度を高める、同時に、志望企業だけでなく、競合に関しても同じ調査をしましょう。競合と比較して、どう思ったのか。どこが良くて、 どこを直せばいいのか。そのようにして集めた情報を、志望企業に伝える。 これだけでも、かなり好印象を持たれるでしょう。
志望企業が、対企業向けの商品・サービスを扱っている場合はどうでしょうか。学生の立場からすると商品・サービスのイメージを持ちにくいでしょう。
調査や提案 の焦点が絞りにくい。こういった時には、OG や OB を探して「今、御社や御社の業界ではどんな問題があるのですか?」と聞いてみるのが良いでしょう。その与えてもらったテーマについて研究をし、稚拙でもいいので、自分なりにその企業に役立つ提案を考えてみましょう。
それで終わってはいけません。志望企業の競合の方に、同じテーマについて聞いてみることも大切です。競合会社がどん なことを考えているのか。ここまで把握した上で、プレゼンをすれば、あなたの努力は必ず伝わります。
学生ならではの視点も重要です。志望企業が TVCM をしていたとして、その CM を見た感想や印象を自分の周りの学生にアンケートをします。その調査をもとに、「どうすれば、その CM がもっと若者に受けるようになるのか」をプレ ゼンします。これも企業からすると嬉しい情報です。
例えば、自動車業界の課題のひとつは「若者の車離れ」です。学生の車に対する意識調査は志望企業に役立つはずです。
具体例をいくつか挙げましたが、実際に企業に提案をする前に、できればして欲しいことがあります。その企業の社員を探し当て、自分が作ったプレゼン内容をチェックしてもらうことです。より精度の高い提案をすることができるし、企業への理解度も深まることは間違いありません。
そんな難しいことは……と不安に思う人もいるかもしれないが、是非、挑戦していただきたいです。あなたの想いを形にして本命の企業にぶつけてみましょう。
内容自体が稚拙と思われても、それは問題ではありません。その姿勢が相手の心を動かすのです。実行すれば、あなたの評価は確実に高まるはずです。
これを読んでも、実際に行なう学生はほとんどいないでしょう。実行すれば、あなたの評価は確実に高まるはずです。